私は
小寺信良氏のメルマガを購読してます。月630円です。
まあ他にも堀江さんやら津田さんやらも有料メルマガ配信してますが、小寺氏のメルマガに課金しようと決めたのはただ一つ、「彼のファン」だからです。
小寺氏の物の考え方、物事の切り取り方が非常に共感できるのです。ITmediaで連載してた「現象思考」とか今連載中の「ケータイの力学」、読んでて「あー、なるほどね」とか「そういうことだったのか!」とかよく思うんです。難しい事を平素な言葉で表す。下手な人だと変な例え話を持ちだして余計頭がこんがらがるのですが、小寺氏にはそれがない。そういう文章を楽しみに購読を始め、今日までで4回メールが来ましたが、どのパートも気合が入っているのがひしひしと感じられます。そして現象思考復活は嬉しい限りです。
結構な文量のメールが毎週届きます。正直安いと思うのでみなさん購読しましょう(笑。
唐突に始めましたが、なぜこの題にしたかというと、最近のメディアの様相が変わってきているんじゃないかな、と思ったのです。
90年代まではマスメディアの時代、00年度でネットメディアの時代、10年度でソーシャルメディアの時代だ、なんて言われていますが、これからは「パーソナルメディア」の時代になるんじゃないかなと思ってるのです。有名人、ネット界隈のライターがするメールマガジンとかが最たる物です。
昔から情報を握る人は強いのですが、誰が握って来たかをおおまかに見ると、恐らく古代で情報を握っていたのは村の長とか国王とかです。個人の元へと情報が流れる。パーソナルメディアです。そして活版印刷が浸透してきた頃にはマスメディアが情報を握る。そのまま90年代まで来ているのです。マスメディアが長いこと頂上の座にいついて内部腐敗してきて、それを伝えたのがネットメディアでした。そしてソーシャルネットワークサービスが出てきてソーシャルメディアが注目されます。似たような価値観を持った人同士がくっつくので出てくる情報の質は高い。何より「編集権」を自分で持てる(ミュートしたりフォロー外したり)というのがいいところです。そしてまたメールマガジンを始めとするパーソナルメディアの時代へと戻ってきたのです。メールマガジンはもちろん編集権は自分が握ってますし、著作権も自分に付くし、値段も自分で決められます。メールマガジンすごい。
なんつーか、芸術家とパトロンの関係にそっくりなんですよね。「キミの絵を見たいから生活費出すよ」とか「キミの曲が聴きたいから生活費出すよ」みたいな。「キミの文章を読みたいからメルマガ購読するよ」と。
これからの流行りは有名人ブログじゃなくて有名人メールマガジンだな。あなたは誰のパトロンになりたいですか?
小寺氏の著書一覧。オススメは「子供がケータイを持ってはいけないか?」、「USTREAMがメディアを変える」です。古本で買うと印税が入らないっぽいので新品で買いましょう(笑。